【料金改悪？】UQモバイル新プラン解説。個人的感想と他社との比較。

UQモバイルから3つの新プランが発表された。提供開始日は令和5年6月1日より。これにより現在の3種の「くりこしプラン」の新規受付は中止となる。

どのようなプランになったのか解説していくが、結論から先に言うと基本的には改悪となっている。そしてとにかく分かりにくい。プランをシンプルにしろと言われていたにも関わらず、総務省に喧嘩を吹っ掛けにいく謎スタイル。

とはいえ強みもある為、それぞれのポイントを他社の対抗プランとも併せて考えていく。

なお、既にUQモバイルを利用中の回線については、自身でプラン変更を行わない限りプランが自動で変わることはないので、そのまま利用する事が出来る。

まずは『コミコミプラン』の解説。

旧プランの「くりこしプランM」「くりこしプランL」の間のようなプランとなっているが、Lが25Gを使えて3,828円だったので、なんか微妙になった…。地味に節約モードも廃止。

データ容量は20GBまで3,728円。データの繰り越しもあり、かけ放題が国内無料で10分付き。オプションで月額料金1,100円で24時間かけ放題も追加できる。なお、申し込めば留守番電話が無料で付いてくる。

データを使い切った後は速度制限で最大1Mbps。個人的には1M出れば動画もそこそこ見れるし、許容範囲かなと思っている。

続いて『トクトクプラン』

段階性の料金体制で、1GBまでは990円、以降は15GBまで2,178円。つまり1GBを超えた時点で問答無用に2,178円となる。データ容量超過後の通信速度は1Mbps制限で、節約モードも使えない。かけ放題もつかない為、別途申し込みが必要。

まあ、15GBまでで2,178円ならアリかな？と一瞬思ったけど、実はこれは割引を含めての料金。

実際は1GBまでで2,277円、15GBまでで3,465円。上記の内容は割引を全て適用した際の料金。割引を適用するにはauひかりやauでんき等との契約、auペイカードでの引き落とし等が必要なため、敷居も高い上にそんなに安くないという謎プラン。

正直コミコミプランに誘導するためだけに作られたプランなのではないかと思われる。

最後に『ミニミニプラン』

データ容量は4GBで1,078円。ここだけ見れば旧プランの3GBで1,628円のプランから進化したかと思いきや、これも上記と同じく割引適用での料金表。

実際は月額2,365円。これで4GBなら全然安くない。ていうか大手通信会社さんなんだから、もうやめませんかこんな料金の見せ方…。データ容量超過後の通信速度も300ｋbps。

なお、データ繰り越しと節約モードが両方使えるのはこのプランのみとなっている。

以上の3種類のプランだが、個人的にはまだ救いがあるのは『コミコミプラン』だと思う。他2種は競合が強すぎる。例えばトクトクプランでは、mineoや日本通信が20GBで同じく2,178円。ミニミニプランではiijmioが5GBで990円。しかも両方とも何の抱き合わせも必要ない。

以上のことからここからはコミコミプランと他社との比較をしていこうと思う。

料金体制を見てまず思い浮かんだのがahamo。ahamoは20GBで2980円(税込/月)なので料金としては負けている。ただ、コミコミプランには月々のデータ繰り越しがあり、尚且つかけ放題がahamoの5分を超える10分。これは長所。ちなみに2つとも超過後は22円/30秒。

両者ともオプションで月額料金1,100円で24時間かけ放題も追加できるが、UQのみ申し込めば留守番電話が無料で付いてくる。

そしてどちらのプランもデータを使い切った後は速度制限で最大1Mbpsなのは同じ。

となると、『およそ300円程の差額が、データ繰り越しと10分のかけ放題に見合ったものなのか』というのがポイントになってくる。

mineoと日本通信は共に2,178円なので更に安いが、通信品質やかけ放題で差別化が出来ている。mineoは時間無制限かけ放題で別途1,210円。日本通信はかけ放題は無料で5分付いてくるが、無制限になると1200～1,600円の別途料金となっている。

色々言ってきたが、コミコミプランに関しては、他社との差別化は出来ているかと思われる。料金や容量以外でも、UQは店舗があるというのも強み。

特に最近はdocomo回線のつながりにくさが問題になっている。今年の夏には復旧を目指しているとの事だが、実際どうなるかは分からない。これを機にUQに乗り替える選択肢はアリかもしれない。

※追記：日本通信はdocomo回線を使っている為、つながりにくさに注意かも。